ATコラム

2024.12.17

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インバータとは

昭和末期から平成初期に掛けて、世の中に普及したインバータ。今回はインバータとは何かを簡単に解説したいと思います。日本国内でいうインバータとは、電気の周波数変換器を意味します。なおインバータは和製英語と言ってもよく、海外ではフリークエンシーコンバータと呼ぶのが一般的です。世の中の電気は、交流50ヘルツまたは60ヘルツで発電されています。60ヘルツを例に取ると、60ヘルツの周波数の電気は、1秒間に周波数と同じ60回転(=1分間3600回転)、またはその約数でしか一般的な交流モータを駆動することが出来ません。ここでインバータを使うと、0~数千回転の、任意の回転数でモータを回す事ができます。もう少し詳しく説明すると、インバータは、入力の60Hzを内部のコンバータによっていったん直流に変換し、その直流を任意の周波数を持つ交流の電気に変換して出力することで、モータを任意の回転数で回す事が可能となります。次回以降、インバータの他のメリットについて、書きたいと思います。