ATerコラム

2025.01.23

IT

オフィスアプリからPower Automateクラウドフローを起動するアイデア

WordやEXCELなどのデスクトップアプリからPower Automateのクラウドフローを起動する場合、

もっとも使用されるのはHTTPリクエストをフロー起動のトリガにすることと思います。

しかしながら、この方法の場合はトークンの設定などが煩雑になりますので、代替のアイデアを

考えてみたいと思います。

 

Power Automateのフローは手動・自動はあるにせよ、トリガーで起動されますので、

HTTPリクエストを受け取った時以外にどういったトリガーがあるかに目を向けます。

 

すると、Outlookで「新しいメールが届いたとき」や、あるファイルに変更が加えられたとき、

などがあることがわかります。

この「新しいメールが届いたとき」を使って起動させることを例とすると、実装は下記のように

なります。

 

① Word上にダミーメールを送信するマクロを用意する。

詳細は割愛しますが、要旨としては”Outlook.Application”オブジェクトを使用したマクロです。

② クラウドフローのトリガーとして「新しいメールが届いたとき」を使用する。

宛先やフィルター条件など、特定の条件のメールが届いた時だけフローが起動するように設定します。

例として、①から送信するメールの件名の文言を一意性のある文言としておき、

②のトリガの件名フィルターに設定すると良いでしょう。

 

その他、①で作成したマクロはWordのユーザ設定リボンのボタンなどにしておくと、開発タブを都度

開き指定のマクロを探して実行するといった操作の必要がなくなり、便利かと思います。

 

これで、HTTPリクエストをトリガーとしなくても、デスクトップアプリからPower Automateの

クラウドフローを実行できます。