2025.05.08
単位の話 (dB(デシベル)とは)
今日はdB(デシベル)について解説します。dBという単位は、工学分野では様々な場面で登場するのですが、最も馴染みがあるのは音の大きさの単位だと思います。dBは、絶対的な物の大きさ(物理量)ではなく、2つの物理量の倍率(比)を表すのに使われます。数学的になりますが、2つの物理量の比の常用対数を20倍したものが、dBとなります。なぜd(デシ)が付くのかや、なぜ20倍なのかの説明は、ここでは省略します。例えば何かの物理量が、1000→10に下がったとすると、1000と10の比は100、これの常用対数はlog100=2、最後に20倍するので、2×20=40となり、ある物理量が1000→10に下がった場合は「40dB下がった=-(マイナス)40dB」と表現する事になります。このdBが、音の大きさとどの様に関係するかは、また次回ご説明します。