2025.02.09
Visual ComponentsとPLC接続について
今日はVisual ComponentsとPLC(Programmable Logic Controller)の接続についてお話しします。
PLCとは、機器や設備を自動で制御するための演算装置です。専用のプログラムを使用して、入力装置(スイッチなど)からの信号を受け取り、出力装置(ランプなど)を制御します。Visual Componentsの3Dワールド上の機器も、PLCで設計したプログラムに基づいて動作させることが可能です。
PLCは様々なメーカーが提供していますが、Visual Componentsは多くのメーカーのPLCと接続できる仕様になっています。これにより、作成したプログラムのデジタル上での動作検証や、製造現場から抽出したログデータの3D環境上での再生が可能となり、遠隔でも不具合の検証ができるなど、デバッグの効率化が期待できます。
これらのPLCを接続するには、OPC(OLE for Process Control)サーバーまたはOPC UA(Unified Architecture)サーバーが必要です。OPCサーバーは、Visual ComponentsとPLCの仲介役として、Visual ComponentsのシグナルやプロパティとPLCプログラムのアドレスを繋ぐ役割を果たします。OPC UAサーバーはより新しい規格ですが、役割としては同じです。そのため、バーチャルコミッショニング(デジタルデータ上で設備を稼働させて、実機へのデータ投入を行うなど)を検討されている方は、OPCサーバーまたはOPC UAサーバーの準備が必要です。
尚、対応しているPLCブランド(2025年2月時点)には以下のようなものがあります。
接続可能なPLC
- 三菱電機 :MELSEC
- オムロン :SYSMAC
- ジェイテクト :TOYOPUC
- パナソニック :FP
- 横河電機 :FA-M3
- ロックウェル :AB
- IDEC :MICROSmart
- 日立産業 :HIDIC
- SHARP :SATELITE
- 富士電機 :MICREX
- 安川電機 :MP
- キーエンス :KV
- シーメンス :SIMATIC S7
最新の情報はVisual Componentsのウェブサイトからご確認ください。
具体的な接続方法については、また投稿したいと思います。