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2025.04.09

FA

単位の話(気圧のhPaとは)

今日2回目は、天気予報に出てくる気圧の単位hPa(ヘクトパスカル)について解説します。ずいぶん前、気圧の単位にはmbar(ミリバール)が使われていましたが、SI単位(国際単位)への統一により、hPaが使用される様になりました。ヘクトとは100倍を意味し、パスカルは圧力を意味します。1パスカルは、1平方mの面積に1N(ニュートン)の力が加わる時の圧力で、1N=0.102kgfです。1hPaとは、その100倍なので、1平方mに10.2kgfの力が加わった場合を表します。天気予報でよく聞くのは、1000hPa前後の値です。これは1hPaの1000倍なので、1平方mに10200kgfもの圧力が加わっている事を意味します。ここで面積を1平方cm当たりに換算してみると、1平方m=10000平方cmなので、加わる力は1万分の1になり、1000hPa=1平方cm辺り1.02kgの圧力になります。これがほぼ1気圧(1平方cm当たり1.013kg)に相当し、人間は空気から1平方cm当たり約1kgfの圧力を受けているというのは、聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。