ATerコラム

2025.09.05

ITの進化と私(2)45年くらい前のIT環境

ITの進化と私(2)45年ぐらい前のIT環境

 

今から45年ぐらい前は、まだコンピュータが普及しておらず、大変貴重なものでした。

学生時代にカシオの関数電卓が流行りだして、

(カシオfx-10)

 

大学の各学部にゼロックスのコピー機が導入された時代です。それまでコピーは「青焼き」というジアゾ式複写機でおこなってました。設計図の図面は手書きでドラフターを使って描き、青焼きで複写していました。

(ジアゾ複写機)

 

戦後しばらくはコンピュータへのプログラム入力は、機械語で書かれた紙テープを使用していました。

当時は紙テープを機械にかけずに直接読む強者がいたそうです。

その後、機械語を人間が理解しやすい形にしたアセンブラというプログラミング言語ができました。

(NCテープ)

(紙テープパンチ&リーダー)

 

大学にもメインフレームという大型汎用コンピュータが導入され、建築の構造計算や各種科学技術計算に使用されはじめました。

IBMが開発した科学技術計算用手続き型プログラミング言語であるFortran(formula translation(数式の変換))を使ってました。

Fortranのプログラム1行分を1枚のパンチカードにタイプします。

(IBMのパンチカードマシン)

(パンチカード)

100行のプログラムは100枚のカードの束になり、その前にJCL(Job Control Language)カードというJOBの名前、課金情報、使用するIO機器など制御情報をパンチしたカードをつけて、事務センターに提出し実行してもらいます。

(JCLのサンプル ‘“//“から始まり、1行が1枚のパンチカードに相当)

事務センターはこれらのカードをメーンフレームに読み込ませ、プログラムをコンパイル(マシン語に変換)し実行します。

 

Fortranが出現する以前は機械語でプログラミングしていました。

機械語とは、コンピュータのCPU(中央処理装置)が直接理解し実行することができる命令からなる言語のことでマシン語ともいいます。

機械語は非常に専門的でとっつきにくい言語であるため、コンパイラという、より人間が理系できる言葉で書かれたプログラミング言語を機械語に翻訳するプログラムが出現しました。科学技術計算用手続き型プログラミング言語がFortranです。

そののち、COBOLというビジネス用プログラミング言語が開発されました。

人間が理系できる言葉で書かれたプログラミング言語のことを高級言語と呼び、C言語やPython、Javaなどがそれに該当します。

 

私は大学4年の時、研究室でFortranを学び、就職したコンピュータ会社でCOBOLを学びました。COBOLとはCommon Business Oriented Languageの略で、1956年に事務処理用高級言語として開発されました。私が学んだコボルの規格はANSI74というアメリカの規格で、1974年時点ですでに2000年問題(Y2K)を提起しており、私が自動車会社や金庫メーカに就職した際、Y2K問題に対応したシステム設計をしていたため、世間でY2K問題で騒がれた時、納入先の金融機関から問い合わせがあっても冷静に対応できました。

 

参照

カシオfx-10 https://auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/c1090279405 リコージアゾ複写機 https://www.ricoh.co.jp/diazo/what.html 紙テープ https://www.cimple.co.jp/jp/column/ncsimulator/ テープパンチャー https://auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/u1064999568 機械語 https://ja.wikipedia.org/wiki/機械語 コンパイル https://e-words.jp/w/コンパイル.html 高級言語 https://www.engineer-route.com/column/8314/ コボル https://www.cobol.co.jp/cobol-nyuumon/kiso/k001/

Y2K https://ja.wikipedia.org/wiki/2000年問題